AIチャットボットのおすすめサービスを比較!種類からメリット・デメリットまで解説!
AIチャットボットサービスの登場により、業務の負担を大幅に削減できる時代となりました。ただ、AIチャットボットサービスの数は多く、社内での導入に迷う方も多いでしょう。組織として自信を持って導入するには、必要な情報を整理しておくことが重要です。
そこで今回は、AIチャットボットを比較する前に知っておきたい基礎知識を解説してから、AIチャットボットのおすすめサービスをまとめてご紹介します。
AIチャットボットの導入に迷ったときの相談先も紹介しているので、必要に応じて相談を検討してみてください。
AIチャットボットを比較する前に知っておきたい基礎知識
AIチャットボットが便利という理由だけで導入すると、想定した効果が得られず後悔することもあります。
また、数多くのAIチャットボットサービスがある以上、どのように比較して製品を選べばよいのか迷ってしまいがちです。
まずは、AIチャットボットを比較する前に知っておきたい基礎知識として、AIチャットボットの意味や種類、メリット、料金相場、導入スケジュールなどを解説します。
基礎知識1.AIチャットボットの意味
そもそもチャットボット(chatbot)とは、チャット(ネット上でテキストを双方向でやり取りする会話)と、ボット(自動でタスクを実行するプログラム)を組み合わせた言葉であり、入力内容に応じてユーザーが求める情報を自動生成してくれるシステムです。
過去の回答や特定の情報源から学んだ内容をもとに回答の精度を高めるAI搭載型と、事前に設定したシナリオに基づき固定された回答を表示するAI非搭載型に分かれます。
AIチャットボットは、人工知能技術でチャットボットの機能を高めたAI搭載型ツールです。自然言語処理(NLP)により人間の言葉を理解して最適な回答を表示させます。
基礎知識2.AIチャットボットの種類
AIチャットボットの種類は主に問い合わせ対応向け、CV改善向け、バックオフィス向けなどに分かれます。
種類 | 活用事例 |
問い合わせ対応向け | 社内外の問い合わせに対して人の代わりに回答を表示させて業務を効率化 |
CV改善向け | 収集したデータを分析させて顧客のニーズまで把握 |
バックオフィス向け | 社内のデータを読み込ませて必要な情報を柔軟に表示させる |
AIチャットボットの種類を押さえておけば、解決したい課題に対して導入すべきツールが明確になるでしょう。
基礎知識3.AIチャットボットのメリット
AIチャットボットの主なメリットとして挙げられるのが業務効率化です。
AIチャットボットを導入すれば、質問の応答に関する業務をすべて自動化できます。回答に割く時間を減らせるので、コア業務に専念できるようになります。
質問回答に膨大な時間を取られている職場で導入すれば、残業時間の削減や売上の向上などの効果が現れるでしょう。
基礎知識4.AIチャットボットの料金相場
AIチャットボットの料金相場はおおよそ月額10万円~50万円程度です。カスタマイズ性が高いほど料金が高額になる傾向にあります。
初期導入費用については無料とされるパターンもありますが、複雑なシステムの場合は50万円以上かかるケースも少なくありません。
AIチャットボットの料金は公式ホームページで公開されていないケースが多い傾向です。詳細は問い合わせして確認する必要があります。
基礎知識5.AIチャットボットの導入スケジュール
AIチャットボットは、Q&Aデータの用意など、導入にあたって準備が必要となるケースがあり、即日で導入するのが難しい傾向にあります。
ただ、1か月以内に導入できるサービスは少なくありません。
職場に適したサービスが決まりさえすれば、想定よりスムーズに導入できることもあるでしょう。
AIチャットボットのおすすめサービス
AIチャットボットの導入を検討するうえで、代表的なサービスを比較したい方もいるでしょう。
AIチャットボットのおすすめサービスをピックアップしてご紹介します。比較に必要な基本情報も一覧表にまとめているので、自社に適したサービスを見つけるのにお役立てください。
SupportChatbot(サポートチャットボット)
SupportChatbotは、顧客・社員から発生する問い合わせ対応をAIで自動化できるAIチャットボットクラウドサービスです。東証プライム上場企業の株式会社ユーザーローカルが運営しています。
言葉のゆらぎ(表記ゆれ)を自動で吸収し、回答の優先度を自動で改善する高精度なAIを搭載。回答精度は95%です。ユーザーからのあいまいな質問に対してもレコメンド機能でサポートしてくれます。
管理画面から簡単にQ&Aの修正も可能です。分析メニューでチャットボットの利用状況や課題点をスムーズに把握できます。
- 比較に必要な基本情報一覧
運営会社 | 株式会社ユーザーローカル |
種類 | 問い合わせ対応向け |
特徴的な機能 | レコメンド機能 |
用途・活用場面 | EC予約サイト、コールセンター、公共機関窓口、ヘルプデスク、総務、営業支援など |
サポート | ・専任チームが初期構築から運用までサポート
・ECサイト向けなど用途に向けたテンプレートも用意 |
料金 | 従量課金
※詳細な価格については要問い合わせ |
WisTalkは、社内問い合わせとナレッジ活用に特化したAIチャットボットです。パナソニックが運営しています。
Q&Aデータの登録、PDFドキュメントの登録などを併用して、高精度で正確な回答・幅広い質問への回答を実現可能です。
パナソニックグループ内での大規模運用の知見が反映されており、複数部門運用に適した管理機能を搭載。部門別・事業別・会社別のボットとして運用できるのが便利です。部門を追加しても追加料金は発生しません。
最短3週間で導入できるので、1か月以内に利用したいケースに適しているでしょう。
- 比較に必要な基本情報一覧
運営会社 | パナソニック |
種類 | 問い合わせ対応向け |
特徴的な機能 | 複数部門管理機能 |
用途・活用場面 | ネットバンキング、人事、経理など |
サポート | ・管理者向け説明会の実施
・Q&Aテンプレートを無償で提供
・別部門への展開時に構築支援 |
料金 | 月額費用は質問数の登録件数による従量課金
※詳細な価格については要問い合わせ |
SmartRobot(スマートロボット)
SmartRobotは、ChatGPT等で利用されるAIモデルをセキュリティを確保して組み込んだAIチャットボットサービスです。
外部情報の検索を組み合わせて回答精度を向上させる技術を採用しています。人事規程や通勤規程、福利厚生といった関連性のない複数の文書を登録しても正確に回答できます。
利用者専用のAzure上に構築するので、セキュアな環境で導入できるのが安心です。LINEのようなSNS、外部システムなどと連携することもできます。SNSマーケティングの効率化を重視したい場合にも最適です。
- 比較に必要な基本情報一覧
運営会社 | 株式会社電算 |
種類 | バックオフィス向け |
特徴的な機能 | SNS連携機能 |
用途・活用場面 | 議事録の整理、観光案内、オンラインカスタマーサービス、社内文書の質問対応、既存資料からのアイデア出しなど |
サポート | ・デモ依頼を受付 |
料金 | 初期費用ゼロキャンペーンを実施
※詳細な価格については要問い合わせ |
OfficeBot
OfficeBotは、社内データと対話するように企業の情報資源を活かせるAIチャットボットです。
企業の情報資産をアップロードするだけで企業専用ツールとして利用できます。たとえば、在宅勤務規定のデータをアップロードしておけば、「在宅勤務をするときの手続き、申請は?」と質問することで、手続きや申請について回答が得られるようになる仕組みです。
独自のプロンプト調整によって、回答に至るプロセスを最適化しています。文脈を考慮した対話機能が実現されており、利用者の質問力に左右されない回答到達率を向上させるUIです。企業の情報資産をスムーズに取り出し、有効活用できる体制を整えたい場面におすすめできます。
- 比較に必要な基本情報一覧
運営会社 | ネオス株式会社 |
種類 | バックオフィス向け |
特徴的な機能 | 企業情報のアップロード |
用途・活用場面 | 社内規定の確認、システム操作手順書の確認、バックオフィス部門の問い合わせ業務効率化など |
サポート | ・カスタマーサクセスチームによる導入支援 |
料金 | 月額5万円~
※導入支援は有償オプション |
kuzen(クウゼン)
kuzenは、業務効率化・満足度向上の両方を実現できるAIチャットボットです。
社内問い合わせの削減や、カスタマーサポートへの問い合わせ自動化などだけでなく、商品購入までの誘導などにも対応しています。
集まったデータについてはダッシュボードでグラフ化し、レポート作成をすることも可能です。
チャットボットの会話途中で友人オペレーターに切り替えできるのも画期的です。会話履歴を引き継いで即時に適切な対応をすることもできます。
- 比較に必要な基本情報一覧
運営会社 | 株式会社クウゼン |
種類 | CV改善向け |
特徴的な機能 | 有人チャット切り替え機能 |
用途・活用場面 | 社内問い合わせ削減、カスタマーサポートの自動化、コンバージョンの改善など |
サポート | 要問い合わせ |
料金 | 要問い合わせ |
AIチャットボットにデメリットはある?
おすすめのAIチャットボットサービスをまとめてご紹介しました。いずれも魅力的な機能があって利便性も高く、職場の生産性を高めるのに役立つように感じたでしょう。
ただ、機能や利便性だけに目を向けて導入すると、思わぬデメリットに後悔することも珍しくありません。そもそもAIチャットボットにデメリットがないか確認しておくことも重要です。
ここではAIチャットボットのデメリットも解説します。
導入にコストと時間がかかる
AIチャットボットはシナリオ型より費用が高い傾向にあります。
回答の精度を高めるために膨大なデータを学習させなくてはならず、開発にあたって時間を要します。
導入にコストと時間をかけたのに、生産性が高まらなければ損失を被る可能性が高いです。
AIチャットボットを導入するにあたって、費用対効果を慎重に検討することが求められるでしょう。
完全な自動化は難しい
AIチャットボットでは問い合わせ対応や情報収集などを効率化できる一方で、完全な自動化を実現することは難しい傾向です。
AIチャットボットが回答できる内容には限界があり、過去の学習データにない質問をされてしまえば、適切な回答を表示させるのが難しくなります。
複雑な質問への回答を自動化したい職場では、AIチャットボットを導入しても効率化の効果が薄れる恐れがあります。
必要に応じて有人対応できるAIチャットボットサービスも検討したほうがよいでしょう。
AIチャットボットを導入したいときの相談先
AIチャットボットについて不明点、疑問を解消できないと、関係者に社内での導入について説得できません。
ただ、インターネット上のリサーチだけでは限界があり、導入の決め手となる情報、根拠が得られないこともあるでしょう。
AIチャットボットの導入が難航している場合は、AI開発の専門企業に相談するのもおすすめです。
AI開発企業であれば、AIシステムのメリット・デメリットに詳しく、AIチャットボットを導入するときの判断基準を明確にしてくれます。そのうえで、企業や組織の課題、データ、予算などを把握しつつ、費用対効果の高い最適なAIチャットボットの導入を提案してもらえます。
ビッグデータラボにはAIの専門家が在籍しており、AIチャットボットの仕様検討、設計、開発、メンテナンスなどに対応可能です。
利用者の少ない小規模のシステムであれば最短1ヶ月で導入することもできます。
無料相談を受け付けているので、AIチャットボットを導入すべきか迷っている方や、AIチャットボットをスムーズに導入したい方は、ぜひ一度ビッグデータラボまでお問い合わせください。
まとめ
本記事ではAIチャットボットを比較する前の基礎知識をおさらいしたうえで、代表的なAIチャットボットサービスをご紹介しました。
AIチャットボットを比較するにあたって、問い合わせ対応向け・CV改善向け・バックオフィス向けなどの種類を把握しておくと、自社にマッチするサービスが見つかりやすくなります。
言葉のゆらぎを自動で吸収する「SupportChatbot」や、複数部門運用に適した管理機能を搭載した「WisTalk」などさまざまなサービスがありました。
ただ、知名度の高いサービスだからといって自社の生産性が高まるとは限りません。ゼロから組織環境に適したAIチャットボットを開発したほうが費用対効果が高まることもあります。
オーダーメイドでAIチャットボットを開発したい場合は、AI開発企業への相談も検討してみましょう。
コンテンツ
- AIチャットボットのおすすめサービスを比較!種類からメリット・デメリットまで解説!
- AIチャットボットを比較する前に知っておきたい基礎知識
- 基礎知識1.AIチャットボットの意味
- 基礎知識2.AIチャットボットの種類
- 基礎知識3.AIチャットボットのメリット
- 基礎知識4.AIチャットボットの料金相場
- 基礎知識5.AIチャットボットの導入スケジュール
- AIチャットボットのおすすめサービス
- SupportChatbot(サポートチャットボット)
- SmartRobot(スマートロボット)
- OfficeBot
- kuzen(クウゼン)
- AIチャットボットにデメリットはある?
- 導入にコストと時間がかかる
- 完全な自動化は難しい
- AIチャットボットを導入したいときの相談先
- まとめ
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