データサイエンティストは初心者でも転職できる? 未経験からなるためのロードマップ、求人がある業界、平均年収などを解説!
DX推進の流れを見越してデータサイエンティストへの転職を検討している方も多いでしょう。ただ、未経験でもなれるのかがわからず、転職活動に踏み切れない方もいるはずです。今回はデータサイエンティストは初心者でも転職できるのかに言及したうえで、未経験からなるためのロードマップや目指す価値、求人がある業界などを解説します。平均年収についても触れているので、転職で後悔しないようにご確認ください。
- データサイエンティストは初心者でも転職できる? 未経験からなるためのロードマップ、求人がある業界、平均年収などを解説!
- データサイエンティストは初心者でも転職できる?
- 未経験から転職でデータサイエンティストになるためのロードマップ
- データ分析について学ぶ
- 知識・スキルを証明できる資格を取得する
- 求人を探す
- 転職でデータサイエンティストは目指すべき?どの業界に求人がある??
- 目指す価値
- 求人がある業界
- 将来的に大手企業のデータサイエンティストに転職する方法
- 転職で実務経験を証明するなら認証制度の活用も検討
- 転職におすすめのデータ分析に関する認証制度
- データサイエンティストに転職する前に知っておくべき平均年収
- まとめ
データサイエンティストは初心者でも転職できる?
データサイエンスは専門分野であることから、初心者だとデータサイエンティストに転職できないように思えるかもしれません。しかし結論として、データサイエンティストは初心者でも転職できる職種です。
というのも最近では、DX推進の流れでデータ分析に関する研修制度も各社で充実し始めているからです。
入社後にデータ分析の集計方法や活用方法、プレゼンテーションの基礎などを教えてもらえる可能性があります。
すでに異業種出身・経験ゼロで入社できる企業の求人も見つかりやすくなりました。専門的な職業だからといって、データサイエンティストへの転職を諦める必要はありません。データ分析に興味がある方は初心者でもデータサイエンティストを目指してみるとよいでしょう。
未経験から転職でデータサイエンティストになるためのロードマップ
未経験からデータサイエンティストに転職できる可能性があることをお伝えしました。
ただ、未経験からデータサイエンティストに転職するのであれば正しく準備する必要があります。
引き続き、データ分析の初心者がデータサイエンティストになるためのロードマップを提示してみます。
データ分析について学ぶ
データサイエンティストの志望理由を明確にするために、まずはデータ分析について学びましょう。
データ分析の意味やメリット、流れ、手法などを知ることで、自分がデータサイエンティストとしてどのように活躍できるのか、イメージしやすくなります。
データ分析と過去の自分の経験がうまく結びつけば、自信を持ってデータサイエンティストへの転職活動を始められるでしょう。
【具体的な学習方法】
独学で学ぶ手段としては参考書による学習が挙げられます。データ分析に必要な数学が学べる本や、文系でもデータ分析を理解できる本などがあるので、自分の境遇に適した書籍を選んでみましょう。
独学が難しいようであればスクールの利用も検討します。現役のデータサイエンティストからデータ分析を学べるほか、演習やポートフォリオの制作などによって実践的なスキルを習得することも可能です。
データ分析の概要については下記の記事でわかりやすく解説しています。データ分析の全体像を把握するのにお役立てください。
データ分析とは?何を解決できる?どう進める?目的や手法、メリットを徹底解説!
知識・スキルを証明できる資格を取得する
データ分析について学んでも実績を証明できなければ、企業もデータサイエンティストとしての素養があるのか判断できず、内定を出しづらいです。
データ加工や機械学習、プログラミングなど、データ分析の知識・スキルを証明できる資格を取得しましょう。
データサイエンティストに必要なリテラシーレベルの実力を示す資格であれば、目安として30時間程度で取得できる場合もあります。
データサイエンティストに転職するのに役立つ資格は下記の記事でもご確認いただけます。難易度別に紹介しているので、まずは初級レベルの資格について受験を検討してみてください。
データサイエンティストの資格6選! 難易度や勉強時間、評価なども紹介
求人を探す
データサイエンティストの求人を探します。基本的には転職サイトの検索窓でデータサイエンティストの文言を入力すれば関連する求人が出てきます。
転職サイトには条件絞り込み機能が搭載されていることもあり、「職種未経験歓迎」「業種未経験歓迎」などの項目にチェックを入れると、初心者でも転職できる求人が見つかりやすいです。
自分に適した求人が見つからない場合は、転職エージェントにヒアリングしてもらい、求人を提案してもらうとよいでしょう。
転職でデータサイエンティストは目指すべき?どの業界に求人がある??
データサイエンティストに将来性を感じるけれど、本当に転職で目指すべきなのか迷うこともあるでしょう。また、社会的に目指す価値があるとして、どのような業界で需要が高いのか知りたい方もいるはずです。
ここでは転職でデータサイエンティストを目指す価値や、求人がある業界について解説します。
目指す価値
結論としてデータサイエンティストは転職で目指す価値は大きいです。
まず、これからの時代は企業が生き残るには、データ分析による合理的な意思決定が不可欠であり、現役データサイエンティストの間では、データ分析スキルは社会的に「できて当たり前」と認識されるくらいに重要なコアスキルになるといわれています。
早い段階からデータサイエンティストになってデータ分析スキルを習得すれば、市場をけん引できる人材になれる可能性が高いです。
実際に政府もデータサイエンティストの育成事業を進めており、文部科学省は「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業」の取り組みを平成30年から令和4年にかけて実施しました。
育成事業委員会による令和6年3月の事後評価結果の総括では、データサイエンティストの育成に関する社会からの期待はますます高まり、大学における取り組みも事業開始時よりもさらに進展したと報告されています。
これから転職でデータサイエンティストを目指す価値は非常に高いでしょう。
参照:「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業」の事後評価結果について(文部科学省)
求人がある業界
続いて、データサイエンティストの求人がある業界をお伝えするとともに、求人の仕事内容についてもご紹介します。
- 【IT業界】
データサイエンティストの求人はIT業界で見受けられます。
たとえば、システム開発事業やネットワークソリューション事業、ITスクール事業などを営む会社がデータサイエンティストを募集している求人がありました。
Webサイトのアクセス数や購買データなどを分析して、企業が求める情報を提供する仕事です。
IT業界というと理系だけが目指すイメージもあるかもしれませんが、教育環境がある会社であれば文系も採用してもらえる可能性があります。文系の方もデータサイエンティストの転職に挑戦してみるとよいでしょう。
- 【製造業界】
データサイエンティストの求人は製造業界で見受けられます。
たとえば、半導体製造装置事業やディスプレイ製造装置事業を営む会社がデータサイエンティストを募集している求人がありました。
調達実績やオペレーションの効率性に関する分析や、分析環境の構築、工場における課題解決のサポートなどをする仕事です。
製造関連業界や部品メーカーでの業務経験があれば歓迎される可能性があります。
将来的に大手企業のデータサイエンティストに転職する方法
データサイエンティストとして大手企業に転職したいと考える方もいるでしょう。ただ、大手企業では即戦力として現場の課題を解決できるデータサイエンティストのプロを求めているケースが多く、未経験者が応募するのが難しい求人もあります。
たとえば、調査会社やシンクタンク、コンサルティングファームにおけるデータサイエンティストやアナリストとしての実務経験を必須要件とする大手企業も珍しくありません。
したがって、大手企業のデータサイエンティストに転職するには、ひとまず未経験からデータ分析の仕事に取り組める組織で働き、実務経験を積み重ねることが重要です。
転職で実務経験を証明するなら認証制度の活用も検討
当然、実務経験を積み重ねただけでは大手企業のデータサイエンティストになれるとは限りません。
主観的に実務経験を伝えても、データサイエンティストとしての力量を信頼してもらえない可能性があるからです。
その点を踏まえると、大手企業のデータサイエンティストに転職したいのであれば、認証制度で客観的に専門家であることを証明するのがおすすめです。
認証制度ではデータサイエンティストに求められる知識と経験について査定を受け、データ分析の専門家としての認可を受けられます。
認証を受ければデータ分析の力量を自信を持って示せるので、ほかの求職者よりも有利に書類選考や面接試験に臨めるでしょう。
転職におすすめのデータ分析に関する認証制度
ビッグデータラボは英国王立統計学会の認定団体であり、国際水準に基づきデータアナリスト認証制度を展開しています。
英国王立統計学会は1834年にイギリスで設立され、統計史の発展に深く貢献してきた統計の世界的権威です。
認証制度では、実務経験だけでなく認定講座の修了、記述能力、人物、倫理規範などさまざまな観点から、同学会が定める水準に到達したデータ分析の専門家であるかどうか査定されます。
認証を受ければ大手企業の採用試験でも、データサイエンティストとしての力量を正確に証明できるはずです。
データサイエンティストに転職する前に知っておくべき平均年収
データサイエンティストへの転職を検討するときに必ず把握しておくべき要素が平均年収です。平均年収が想定したよりも低ければ、再び転職を余儀なくされるケースもあるからです。
データサイエンティストの平均年収は相場として550万円くらいであり、50代になると700万円近くになることもあります。
入社時の想定年収を1,000万円として表示している求人も見受けられます。データ分析の実績がある方であれば転職で高年収を目指すことも可能でしょう。
下記の記事で平均年収の詳しいデータを掲載しています。年代別の年収相場を知りたい方は参考にしてみてください。
データサイエンティストとは? 仕事内容や必要なスキル、平均年収、将来性、需要などを簡単に解説!
まとめ
データサイエンティストの教育環境を整えている企業も増えてきており、未経験者でもデータサイエンティストへの転職を検討しやすくなりました。
データ分析を学んで資格を取得すれば、ほかの職種と同様に転職サイトからデータサイエンティストを目指せます。
ただ、大手企業への転職では実務経験が重視されやすいです。大手企業に転職したいのであれば、ひとまずデータ分析の職場を勝ち取り、実務経験を積み重ねる必要があります。
将来的には権威のある認証制度を活用し、再転職でキャリアアップを目指すとよいでしょう。