【公式】RSS認定データアナリストとは? | 国際資格データアナリスト
RSS認定データアナリストとは?
RSS認定データアナリストは、認定講座やそれに準ずる教育水準の講座を修了し、かつ経歴・実務経験・記述能力・人物・倫理規範など総合的な観点で、英国王室認定団体である王立統計学会が定める、プロとしてのデータアナリストとしての水準を満たした人物であることを認定する制度です。
認定データアナリスト ロゴ
認定要件
認定データアナリストになるためには、下記二つの要件を満たしている必要があります。
- 認定講座やそれに準ずる教育水準の講座を修了していること
- データ分析関連の実務経験を1年間有していること
また、申請時の直近一年において現役でデータ分析に関連する業務や活動を行っている必要があります。
認定時期
通年で認定取得が可能です。
認定登録の特徴
認定データアナリストは下記のような特徴を有しており、通常試験を要する資格と異なります。
国際基準
認定データアナリストは、データ分析・統計学の歴史に重要な影響を与えた王立統計学会の定めるデータアナリスト要件を満たした人物に付与される資格です。王立統計学会は米国のアメリカ統計学会の姉妹団体であり、データ分析及び統計学に関連する世界最大の団体であり、今日も特に世界最先端の研究を行う学者や研究者の間で大きな影響力を持っています。
記述試験はなく、書類による審査
認定データアナリストの登録には、試験がありません。一方で試験を必要とする一定水準の検定や講座を修了していることが登録の要件になり、本申請は書類を通した審査が必要になります。認定データアナリストの登録には1年間の実務経験が必要であり、また過去の業務経験や学習履歴、その他活動など総合的に判定されます。
認定講座とは
認定講座(RSS認定講座)は王立統計学会の認定を受けた講座になります。2024年6月現在で、株式会社ピープルドットの提供するデータサイエンティスト育成講座が国内唯一の認定講座になっています。 認定講座を修了した学生は、自動的にデータアナリストの要件を一部満たすことができます。
一方で認定データアナリストの登録に、認定講座の受講は必須ではありません。認定講座と同水準の講座を受講したり、検定を取得することで認定講座の要件を達成できる可能性があります。
認定母体と権威性について
王立統計学会
王立統計学会 (Royal Statistical Society)は1834年に設立された統計学会です。英国王立統計学会(Royal Statistical Society, RSS)は、イギリスに本部を置く世界的に著名な統計学会です。19世紀に設立されて以来、統計学の理論と応用の発展に重要な役割を果たし、現代のデータ分析やAI(人工知能)分野にも大きな影響を及ぼしています。今日、現在10000人を超える会員で構成されています。また世界最大の統計学会であるアメリカ統計学会の姉妹団体でもあります。
より詳細な内容は下記ページからご確認できます。
王立統計学会についてライセンス取得の方法
- データアナリスト認証ページにアクセスします。
- 要件をチェック
- 要件を満たしているか、判定を受け取ります。
- 要件を満たしている場合、本申請を行い認定を取得します。
「要件をチェックする」ボタンをクリックし、自身の認定要件を確認します。
判定結果はメールにて受け取れます。
監査・審査費用
認定データアナリストの申請には、一度きり33,000円(税込)が発生します。 認定は生涯有効です。
認定データアナリストを登録することで、下記のようなメリットがあります。
RSSフェロー | RSS認定データアナリスト | |
費用 | 年会費 33,000円 | 申請料 33,000円
(一度きり) |
統計学の世界的機関と関係を築くことができる | ◯ | ◯ |
雑誌購読 • 国際統計誌「Journal of the Royal Statistical Society」及び、アメリカ統計学会(American Statistical Association, ASA)と共同発行するデータ分析誌「Significance」の購読権 | ◯ | ◯ |
王立統計学会役員の選挙権 | ◯ | ◯ |
データサイエンス関連のイベントへの案内、及びデータサイエンティスト求人情報などのニュースレター受け取り | ◯ | ◯ |
国際的資格の保有により海外での仕事にも通用する | - | ◯ |
自身のスキルと経験、データアナリストとしての肩書きを第三者に担保される | - | ◯ |
審査員より
格式と伝統を重んじる英国組織からの認定は決して容易なものではありません。 RSS認定データアナリストの要件は決して高いものではありませんが、知識要件と実務要件を併せて確認をされる点で他の資格と大きく異なります。これはデータ分析者を医師や公認会計士、弁護士等の士業と同等の水準で認識し、ただ単に必要な学術知識を身につけただけでなく、業務を通してその知識と技術を用いて価値提供できる人材として認定している背景があります。 よって、審査ではただ単なる学術的な実績だけでなく、技術者としての倫理も問われます。それ故、審査は決して容易なものではありませんが、審査において求められているものを伝え無事認証を得られるように支援します。
認定事務局代表 田中統 | Suguru Tanaka
- 英国公認統計家
- RSS認定講座審査員
- 一般社団法人Big Data Lab 代表理事
よくある質問
ライセンス取得の条件は何でしょうか?
申請の前に簡易チェックを行い、実際にライセンスが取得可能であるか判定いたします。
要件を満たしていない場合、どうすれば良いでしょうか?
認定要件を満たしていない場合や解説について、こちらをご覧ください。
ライセンス取得の試験はありますか?
ありません。 ただし、過去に何らかのデータ分析に関連する試験や資格、講義を受講したことが条件になります。また、データ分析従事者としての実務経験が必要です。
他の資格試験との違いはなんですか?
理論と実務経験の双方の経験を保証する、データアナリストとしての能力を保証するライセンスです。
認定データアナリストの声
データ分析の専門家としての行動規範や専門的な基準がプロフェッショナルリズムの中核にあるため、公的機関からの認定を得たかったんです。……会社の同僚や顧客に、個人としてどのような専門的な貢献ができるかを認知させることができます。 (エイドリアン・ボール 政策アドバイザー)
エイドリアン・ボール 政策アドバイザー
エイドリアン・ボールは元々業務の一環としてデータ分析と経済モデリングに従事してきました。パートタイムで学んでいる学位の一環として応用数学のモジュールを修了し、統計や確率の数学的基盤を確かなものにしました。これに加えて、職務経験も豊富だったため、データアナリストの基準を容易に満たすことができました。
イアン・スティーブンソン レポーティング&インサイトアドバイザー
イアン・スティーブンソンはPwCでHRデータの分析を専門としています。統計を重視した学位を取得中でした。データアナリスト認定が発表されたときに、継続的な自己研鑽の証明として申請を決めました。認定データアナリストの資格だけでも、雇用者にとって基礎的なデータスキルを証明する重要な指標となります。