【公式】認定データアナリストとは? | 国際資格データアナリスト
認定データアナリストは、認定講座やそれに準ずる教育水準の講座を修了し、かつ経歴・実務経験・記述能力・人物・倫理規範など総合的な観点で、英国王室認定団体である王立統計学会が定める、プロとしてのデータアナリストとしての水準を満たした人物であることを認定する制度です。
認定データアナリスト ロゴ
認定要件
認定データアナリストになるためには、下記二つの要件を満たしている必要があります。
- 認定講座やそれに準ずる教育水準の講座を修了していること
- データ分析関連の実務経験を1年間有していること
認定時期
毎年11月頃に認定が開始されます。
認定登録のメリット
認定データアナリストを登録することで、下記のようなメリットがあります。
ライセンスの取得メリットとしては、下記のようなものがあります。
- データアナリストとしてのスキルと経験に公的な証明を受けられ、信頼を得られる
- 自身のスキルと経験、データアナリストとしての肩書きを第三者に担保される
- 国際的資格の保有により海外での仕事にも通用する
- データサイエンティストとしてのキャリアをステップアップし、キャリアを経る上での道標を得られる
- 統計学の世界的機関と関係を築くことができる
- 国際統計誌「Journal of the Royal Statistical Society」の購読権
- アメリカ統計学会(American Statistical Association, ASA)と共同発行するデータ分析誌「Significance」の購読権
- 王立統計学会幹部の選挙権の獲得
- またキャリアアップのために有効となる各種案内を受け取ることができます。例えば、認定データアナリスト取得後の更なるキャリアップのための認定講座の案内、データサイエンス関連のイベントへの案内、データサイエンスのコーチングプログラム、及びデータサイエンティスト求人情報などのニュースレターを受け取ることができます。
特徴
認定データアナリストは下記のような特徴を有しており、通常試験を要する資格と異なります。
国際基準
認定データアナリストは、データ分析・統計学の歴史に重要な影響を与えた王立統計学会の定めるデータアナリスト要件を満たした人物に付与される資格です。王立統計学会は米国のアメリカ統計学会の姉妹団体であり、データ分析及び統計学に関連する世界最大の団体であり、今日も特に世界最先端の研究を行う学者や研究者の間で大きな影響力を持っています。
記述試験はなく、書類による審査
認定データアナリストの登録には、試験がありません。一方で試験を必要とする一定水準の検定や講座を修了していることが登録の要件になり、本申請は書類を通した審査が必要になります。認定データアナリストの登録には1年間の実務経験が必要であり、また過去の業務経験や学習履歴、その他活動など総合的に判定されます。
認定講座とは
認定講座(RSS認定講座)は王立統計学会の認定を受けた講座になります。2024年6月現在で、株式会社ピープルドットの提供するデータサイエンティスト育成講座が国内唯一の認定講座になっています。 認定講座を修了した学生は、自動的にデータアナリストの要件を一部満たすことができます。
一方で認定データアナリストの登録に、認定講座の受講は必須ではありません。認定講座と同水準の講座を受講したり、検定を取得することで認定講座の要件を達成できる可能性があります。
自身の取得している検定が認定講座の要件を満たしているか、要件チェックサイトで確認することができます。
認定母体と権威性について
王立統計学会
王立統計学会 (Royal Statistical Society)は1834年に設立された統計学会です。現代の統計学の発展の礎としての重要な役割を果たしてきました。 今日、現在10000人を超える会員で構成されています。 また世界最大の統計学会であるアメリカ統計学会の姉妹団体でもあります。
王立統計学会と深い関連のある統計学者の一例
- ロナルド・フィッシャー (Ronald Fisher)
「分散」の概念を提唱、分散分析法(ANOVA分析)、ランダム化実験を含む「実験計画法」を着想、学術会の世界的標準になる。元王立統計学会会長。
- イェジー・ネイマン (Jerzy Neyman)
「信頼区間」の概念を導入、Ronald FisherやPearsonと共に「仮設検定」を含む頻度論主義的統計を体系立て、Rubinと共に因果推論モデルを提唱。標本調査の手法である層化抽出法を王立職種学会で発表した。
- ハロルド・ジェフリーズ (Harold Jeffreys)
セミナーの教科書として作った「確率論」がベイズ統計学の再来に貢献。無情報事前分布であるジェフリーズ事前分布の由来となっている。王立統計学会賞であるGuy Medal Goldを取得している。
ライセンス取得の方法
- データアナリスト認証ページにアクセスします。
- 要件をチェック
- 要件を満たしているか、判定を受け取ります。
- 要件を満たしている場合、本申請を行い認定を取得します。
「要件をチェックする」ボタンをクリックし、自身の認定要件を確認します。
判定結果はメールにて受け取れます。
よくある質問
ライセンス取得の条件は何でしょうか?
申請の前に簡易チェックを行い、実際にライセンスが取得可能であるか判定いたします。
ライセンス取得の試験はありますか?
ありません。 ただし、過去に何らかのデータ分析に関連する試験や資格、講義を受講したことが条件になります。また、データ分析従事者としての実務経験が必要です。
他の資格試験との違いはなんですか?
理論と実務経験の双方の経験を保証する、データアナリストとしての能力を保証するライセンスです。
認定データアナリストの声
データ分析の専門家としての行動規範や専門的な基準がプロフェッショナルリズムの中核にあるため、公的機関からの認定を得たかったんです。……会社の同僚や顧客に、個人としてどのような専門的な貢献ができるかを認知させることができます。
エイドリアン・ボール 政策アドバイザー 元々業務の一環としてデータ分析と経済モデリングに従事してきました。オンライン講座で応用数学のプログラムを修了し、専門的な実務経験と相まって、彼はデータアナリストの基準を容易に満たすとことができました。