実装・開発支援

AIでスカウトメールの工数を約80%削減しつつ、配信案件数を約6倍にした方法

AIでスカウトメールの工数を約80%削減しつつ、配信案件数を約6倍にした方法

スカウトメールAI

大量の登録者を抱えるほど、一人ひとりに合わせた配信は手作業では回らなくなる

顧客は、多数の登録ユーザーを抱える大手人材企業でした。 従来は、特定地域の登録者を抽出したうえで、類似する求人情報をスカウトメールとして配信していましたが、配信対象者の選定やメール作成には一定の作業コストがかかっていました。

また、配信そのものは行えていたものの、登録者ごとの興味や行動傾向に応じて内容を最適化するには手間が大きく、十分なパーソナライズ配信までは実現できていませんでした。

配信対象の選定・文面作成・効果把握に工数がかかり、十分な頻度で配信できていなかった

本案件では、主に次のような課題がありました。

  • 配信対象となる登録ユーザーの選定に手作業が発生していた
  • 地域や条件に応じたメール配信を行っていたが、個々の登録者に最適化した内容までは届けられていなかった
  • 配信対象の抽出、メール作成、配信設定に工数がかかり、十分な頻度・規模で運用しにくかった
  • 開封やクリックなどの反応データは存在しても、次回配信の改善に十分活かしきれていなかった

つまり、大量の登録者を抱える環境において、配信対象選定・内容生成・効果把握を含めたスカウトメール運用全体を効率化しつつ、よりパーソナライズされた配信を実現することが求められていました。

配信対象の自動選定と、対象者ごとの案件選定・文面生成までをAIで仕組み化した

当社では、既存のCRMシステムおよびメール送付システムと連携する形で、パーソナライズド・スカウトメール配信AIの開発・導入を支援しました。

具体的には、登録ユーザーの行動履歴や属性情報をもとに、配信対象者を自動で選定できる仕組みを構築しました。 さらに、対象者ごとに関心が高いと考えられる案件をAIが選定し、異なる種類のスカウトメールを同時に作成・配信できるようにしました。

また、配信後のトラッキングURLや開封・クリックデータを活用することで、単に配信するだけでなく、実際に関心を示した潜在的アクティブユーザーを把握しやすい状態も整備しました。

配信できる案件数が21件から122件へ、配信業務は週1回30分まで削減

本支援により、従来は手作業で行っていた配信対象者の選定やメール作成の負荷を大きく削減しつつ、より多様な案件を扱うパーソナライズ配信が可能になりました。

実際に、従来のMAツール活用時と比べて、対象配信案件数は21件から122件へ拡大し、より幅広い案件提案が可能になりました。 また、配信業務にかかる時間も、従来の平日1時間・土日3時間から、週1回30分程度まで削減され、運用負荷を大きく軽減しました。

ここで削減できたのは、配信対象の選定や案件のひも付け、文面のたたき台づくりといった準備の工数です。一方で、最終的なメール文面の微調整は、これまでどおり人の手で仕上げています。スカウトメールは細かな言い回しが反応を左右するため、AIに丸投げするのではなく、人が仕上げる前提の半自動として設計したことが、案件数の拡大と工数削減を両立できた理由です。

さらに、開封率・クリック率の改善に加え、トラッキングURLを通じて、実際に仕事への関心を示す潜在的にアクティブな登録者を把握しやすくなり、今後のマーケティング施策や営業活動にもつながる状態を実現しました。

人材・採用生成AI・LLMシステム開発