掲載監査・違法アップロード監視に向けたWebパトロールAIの構想・開発支援

背景
顧客は、Web上の掲載状況やコンテンツ流通を継続的に把握する必要がある事業者でした。 支援対象となったのは、アフィリエイト・比較サイト等における掲載内容の監査と、無断転載・無断配布といった違法アップロード監視の高度化に関する取り組みです。
Web上では情報拡散の速度が速く、掲載内容や違法コンテンツの監視を人手のみで行うことは難しくなっています。 特に、誤情報、誇張表現、不正記事、無断転載、海賊版的な再配布などは、発見が遅れるほどブランド毀損や法務対応コストの増大につながるため、継続的かつ網羅的な監視体制が求められていました。
課題
本案件では、主に次のような課題がありました。
- アフィリエイト・比較サイト等における掲載内容チェックの工数が大きく、人手での継続監査が難しい
- Web記事や掲載ページの更新頻度が高く、誤情報や誇張表現、不正記事、無断転載の見落としが起きやすい
- 画像、動画、文章、PDFなどの違法コンテンツ・無断配布をタイムリーに発見することが難しい
- 発見後の対応に必要な証跡整理や監査ログの蓄積も、実務上大きな負担になっていた
つまり、大量のWebページを対象に、継続的・高頻度・網羅的に監視し、実務対応につながる形で検知結果を残せる仕組みが必要でした。
支援内容
当社では、検索クエリと追跡対象を起点に関連ページを自動収集し、継続監視するWebパトロールAIの構想・開発を支援しました。
具体的には、監視対象となる検索キーワードやブランド・商品・作品等の追跡対象を登録し、それに関連するページを自動収集する仕組みを整備しました。 さらに、検出したページを起点にサイト内を巡回するページ内クローリングを実装し、関連ページまで継続的に追跡できるようにしました。
収集したページに対しては、掲載監査の文脈では不正記事やフェイク内容の判定、違法アップロード監視の文脈では無断転載・無断配布が疑われる掲載の検知を行い、URL、検知日時、該当箇所などの証跡を記録できるようにしました。 また、差分検知、アラート通知、監査ログ蓄積に加え、生成AIを活用した修正案や対応メモの自動出力も取り入れ、検知後の実務フローにつなげやすい形で支援しました。
成果
本支援により、掲載監査と違法アップロード監視の両面において、人手では網羅しきれない範囲を継続的に監視できる状態を実現しました。 マーケティング会社での実績では、主要検索クエリ起点の関連ページ収集とサイト内巡回を含め、1時間あたり2,500件の検出・監視処理を達成しました。
これにより、従来は見落としや検知遅れが発生しやすかった掲載リスクや違法コンテンツの監視について、速度・頻度・網羅性を高めることができました。 あわせて、検知結果を監査ログや証跡として残せるようにしたことで、修正依頼、削除要請、法務連携などの後続対応にもつなげやすい運用基盤を整備しました。
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